●茂手木 崇
さん
2007
年 12 月 26 日、中小企業診断士の資格を取ろうと学習を始めてから 3 年。
診断協会のホームページで自分の合格を確認した瞬間、何とも言えない感情が心を揺さぶりました。長いようで短かった
3 年間、短いようで長かった 3 年間、いろんな思いが一瞬にしてよみがえりました。
正直なところ、うれしいというよりも「ようやくスタートライン」に立てたという気持ちが非常に強かったです。それぐらい待ち望んでいた合格でした。
今回、
MMC で合格体験記を書かせていただける機会に恵まれ、今までお世話になった先生方への恩返しという思いと、後に続く受験生の方に少しでも私の経験が役に立てればという思いから、
MMC で学びながら考えたことを中心に記させていただければと思います。
【受験歴】
2005
年 1 次試験合格・ 2 次試験不合格(大手受験校のストレートコースに通学)
2006
年 2 次試験不合格( MMC2 次マスターコース A 通学)
2007
年 1 次試験合格・ 2 次試験合格( MMC2 次マスターコース Z 通学)
【号泣で始まった
3 年目の挑戦】
2006
年、診断士試験の勉強を始めて 2 年目。
MMC
で学習を始めた最初の年の 2 次試験の結果は不合格。
この年は、自分でもよくやったと言えるくらい勉強していました。
毎週の講義後にクラスメイトとスタバが閉店するまで勉強会、全講義の再答案提出、過去問分析、早朝学習、深夜学習・・・。
これだけやったんだから絶対受かるだろうと思った反面、不合格になる要素も実は少し認識していながら合格発表を待っていました。
しかし、実際に不合格という結果を見て
MMC に電話で報告したときには、中居先生と阿部先生に泣きじゃくりながら報告してしまいました。
今思えば、なんであんなに泣いたのだろうと思うのですが、当時は、人一倍学習したという自負と、それを支えてくださった
MMC の先生方に合格を報告できなかったことの申し訳なさ、次の受験は 1 次試験から再スタートになるという不安等、色々なことが一気にあふれ出たからなのではないかと思います。
ただ、泣きじゃくりながらも「来年も
MMC で勉強させてください。」とお願いをしていました。 MMC での学習が、私にとって大切なものを築き上げてくれていると当時から確信していたからです。
こうして、私の受験生活
3 年目は号泣からスタートしたのでした、
【本質を捉える学習】
3 年目の最初の授業で前田先生とクラスのみんなでなぜ自分が不合格だったのかを議論しました。
そのときに、私は自分の学習が、「@知らず知らず過去問の模範解答の暗記になっていた、A学習時間の長さに満足していた」という点をはっきりと認識しました。
実は、前年の本試験直前に過去問の模範解答を覚えてしまっていた自分に少し不安を抱いていたので、自分の不合格の原因の分析はシンプルに行うことが出来ました。ただ、私の分析に前田先生がより深みを与えてくださったことで、今後の学習の進め方をより具体的にすることが出来ました。
不合格の分析を基に自分の学習戦略を立てていこうということになり、前田先生からこんな言葉を頂きました。
「診断士として通用するような勉強をしているか?合格するだけの勉強なんて意味がないし、そんな勉強じゃ合格できないよ。将来診断士として活躍するための勉強をしなさい。」
これまでの私は、試験のための学習をしていたに過ぎない、将来診断士になったときに役に立つような勉強になってない、つまり今のままの学習では資格を取っても意味がないんだな、と前田先生の言葉で目が覚めた思いでした。
また、中居先生がおっしゃっていたことも思い出しました。
「お客さんは、
1番良い提案をするコンサルタントのところにしか相談に行かないでしょ。だから、受験生時代は常に1番を目指したよ。事例問題も受験勉強じゃなくて仕事って考えたら、やっぱり誰にも負けない良い仕事をしないとお客さんが付かないよね。だから、考えて考えて考え抜くんだよ。」
以上から、私は
3年目の学習指針を以下のように決めました。
事例企業のあるべき姿・目指す方向性を納得いくまで考える。
答練・模試では、 1番を取り続ける。(事例企業に対し1番良い提案をし続ける)
「診断士として企業の抱える問題を解決する能力を確認する試験」という診断士試験の本質を、このときようやく理解したように思います。
【具体的な学習方法】
@1次試験
3年目で、1次試験からの再スタートとなった私は、とにかく1次試験を突破しないことには話にならないと思い、MMCの講義があるとき以外は1次試験の学習に集中していました。
ただ、そのときにも
1次試験の知識が2次試験でどのように使えるのかを常に考えながら学習していました。
2年振りとはいえ、1次試験は一度は学習したことがあるので、テキストを読み込むことと並行して、MMCの1次答練の問題や大手受験校の答練、そして問題集を繰り返し繰り返し解くことで知識を再定着させていきました。ただ、苦手科目の経済学は阿部先生に基礎から徹底的に教えてもらいました。阿部先生の直前の経済学の特別講義で、わからないことも丁寧に何度も解説してもらったため、苦手な経済学もなんとか人並みぐらいになって本試験に臨めました。
A2次試験
1次試験を受けなくてはならなかったため、
2次試験の学習は、講義の時間とその復習程度しか出来ませんでした。
ただ、前田先生が「調査→分析→診断」の診断の流れで与件文と向き合うことの重要性を何度も示してくださり、再答案を書くことよりも、「環境分析を行い、問題点を抽出し、課題を発見し、改善策を考えていく」というようなことを何度も繰り返していました。
この学習方法は、結局2次試験の当日まで変えることなく行いました。
1次試験が終わってからは、上記のような方法をさらに丁寧に行いました。
1つの事例を分析するのに最低4時間、多いときには1日がかりで分析結果から改善策の提案までをノートに記していき、つねに自分なりの診断報告書を作る意識で事例と向き合ったのです。
前田先生は、それまでの答練で私が過去問の模範解答に縛られた答えを書いていたので、「模範解答なんか見るな!模範解答をぶち壊せ!」とおっしゃって、自分で解決策を考えていくことの大切さを常に私に教えてくださいました。
結局、模試、答練、過去問等、3年目の学習では模範解答はキーワードを拾う以外はほとんど見ませんでした。また、設問に沿って解答を書くということもほとんどせず、ただひたすら与件企業の問題点の抽出、課題の発見、改善策の提案をノートに書き綴っていきました。
【学習の効果】
MMCでは、個々の性格や能力に見合う学習方法をアドバイスしてくれます。
私は、自分で考える能力が不足していたので、合格した年の1年間はひたすら自分で考える能力を高める学習に明け暮れました。そして、自分の学習の成果を模試で確認し、先生方に学習方法や自分の考えについてアドバイスを頂きながら修正を重ねていきました。
結果的に、4回あった模試で
5位→1位→2位→3位と好成績をあげることができ、模範解答と答えが違っていても、論理的に与件企業の実態に沿った具体的な提案が出来れば得点がきちんともらえるんだという自信にもつながりました。
そして、この学習で掴んだ自信は本試験でも大いに役に立ちました。
試験本番は、どんな問題が出るかわかりません。しかし、常に診断の流れに沿って自分で解決できるような学習を続けていれば、想定外の問題でも対応できるんだと、本試験の最中に強く感じることが出来たのです。例年と問われ方が変わった
2007年の本試験において、MMCで教わった「診断士として通用する学習をすること」が活きた瞬間でした。
【学習仲間】
MMCは少人数制の学校です。
そのため、お互いに切磋琢磨しあいながら高めあっていける大切な仲間と出会うことが出来たのも、私にとって大きなメリットでした。
MMCで最初に入ったクラスでは、クラスメイトと勉強会を実施し、毎週の講義の後、講義が行われていた御茶ノ水近辺の喫茶店で夜10時過ぎまで答練の問題や過去問に関する議論をしました。そこで、新たな発見や自分の考えについての意見を聞くことは、大変勉強になりました。
また、合格した
3年目のクラスでは、仕事が忙しい中でも勉強をしている仲間たちに刺激され、「絶対に仕事が忙しいことを言い訳に出来ない。」と思うようになりました。
みんな忙しい中、目標に向かって寝る間も惜しんで学習をしています。そんな仲間たちに刺激され、私も前年以上に隙間時間や休日をフルに使って学習をしました。
私は、
1次試験の直前の6月に転職をして、新しい環境に慣れることや仕事の忙しさなどで、学習環境的には前年よりも厳しくなりました。そんな中、学習を続けることが出来たのは、忙しさや環境を言い訳にしない仲間たちの存在が大きかったのです。
【先生方】
MMCの先生方は、皆熱い情熱をもって接してくださいました。
どの先生も、「診断士として通用する学習をしているか?」という視点で答案の添削や相談に乗ってくださいました。
こちらが全力で臨めば臨むほど、それ以上の熱意と丁寧さをもって指導してくださいました。そしてなにより、前向きに学習に取り組めるよう、時には優しく、時には厳しく指導してくださったことが合格につながったと確信しています。
また、コンサルタントとしてのあるべき姿を教えていただき、感謝してもしきれないくらいです。
【最後に】
MMCは、先生方が一人ひとりの個性を把握していて、講義の場ではどの先生も声をかけてくれます。また、クラスメイトも然りです。
こうした先生方や仲間のいる環境で学習が出来、合格できたことは本当に良かったと思います。
そして何より、受験勉強ではない本質的な学習の方法を学べたことが大きかったのです。
MMCでの最初の年、講義の時間では足らず、喫茶店で中居先生に添削指導を受けていたときに、
「この店どう思う?何が経営課題になるかな?立地は?競合は?客単価は?売り上げを伸ばすにはどこをどう変えたら良い? ほら、勉強なんてテキストがなくてもいつでもできるんだよ。普段良く行くお店や何気なく入ったお店を見て、それで自分なりに診断するのも勉強だよね。だから、忙しくて勉強する暇がないなんてのは理由にならないでしょ。診断士の受験生は勉強してない人が多いよ。」とおっしゃいました。
また、前田先生は常々、「私は診断士として通用する人間をたくさん送り出したいんだよ。試験はいつか必ず受かるものだから、それよりも診断士としてすぐに活躍できる人間を目指して学習しなさい。」とおっしゃっていました。
これらのことで、
MMCの目指す方向に強く共感出来たのを今でもはっきり覚えています。
特に、合格した年は勉強をしながらこの2つのことを何度も何度も思い出しました。
診断士として向き合う企業に模範解答はありません。
ある程度のセオリーに従うことはあっても、自分の能力で解決していかなければ前に進まない。そのために、学習をしていくということ。
当たり前のことですが、受験勉強という枠組みで捉えてしまうと「診断士に足る資質を見極めるための試験」という診断士試験の目的をつい見失いがちになってしまいます。
「何のための試験なのか、そして、自分がどんな診断士になりたいのか。」
このことを明確に意識できた年、私は中小企業診断士試験に合格することが出来ました。
そして、そのことに気づかせてくださった
MMCという学校に出会えたこと、情熱のある先生方に出会えたこと、かけがえのない仲間に出会えたこと、本当に感謝しています。
念願かなって、ようやく立つことのできたスタートラインに立つことができました。
MMCで学んだことを活かして、次のステージでも前向きに活躍できるようがんばろうと思います。
本当にどうもありがとうございました。
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